狭い玄関を広く見せるコツとは?
06 / 10 / 2018
玄関というと、多くの住まいで狭く感じがちですが、ちょっとしたコツで狭い玄関を広く見せることができます。新築時やリフォームの際に行う大規模なものから、今ある玄関に少し手を加えるだけで玄関を広く見せる小規模のものまで。どんな方法なら、狭い玄関を広く見せることができるのでしょうか。具体的な方法で紹介したいと思います。
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「玄関に鏡を設置する」
狭い玄関を広く見せるための定番中の定番が「鏡の設置」です。しかもこのコツは、新築時やリフォーム時でも、そして今ある玄関にも簡単にできます。具体的には玄関の壁に鏡を設置するだけ。ポイントは床から目線の高さまである、縦方向に長い鏡の設置です。人の視線は、常に下向きなので、床まである鏡は狭い玄関を広く錯覚させます。特に玄関横の壁に、鏡を設置すればさらに効果はあります。
天井から床まで下駄箱などの収納になっている場合も、その収納扉を鏡にすれば狭い玄関を広く見せることができます。実は、新築物件やリフォーム物件で、収納扉を鏡にするのは、姿見とするだけではなく空間を広く見せるためでもあったのです。据え置き式の鏡を置いてもある程度の効果はありますが、壁に備え付ける鏡の方が断然効果大。玄関を広く見せるために、最初にしたいのが「鏡の設置」です。
「玄関に間接照明を設置する」
鏡同様に、目の錯覚で狭い玄関を広く見せるコツに「間接照明の設置」もあります。人の感覚には「明るいと広い」、「暗いと狭い」ととらえる傾向があり、玄関を明るくすると広く感じることができます。さらに間接照明で空間に陰影を付けると、奥行きが広がったように錯覚し、玄関をより広く感じることができることでしょう。
新築やリフォームなら、玄関回りの計画の際に間接照明を埋め込めばいいですが、今ある玄関を広く見せたいなら、下駄箱の最も下の段に照明を設置するだけでも、間接照明の効果が期待できます。その際はできる限り床を照らすよう、照明の向きや位置を調整しましょう。
「外から玄関に明かりを取り込む」
明るくすることで玄関を広く見せるコツで、間接照明以上の効果が期待できるのが、まさに外の明かりを玄関に取り込むことです。玄関脇の袖壁や玄関上の欄間から、外の明かりを取り込むことができれば言うこと無しですが、一戸建て以外ではなかなかできません。
マンションなどでは、「室内窓」というものを設け、リビングや寝室などから明かりを取り込むことで、同じような効果が期待できます。玄関に繋がる内壁に窓を設け、隣接する部屋から明かるさを取り込むというものです。さらに玄関と、廊下やリビングなどとの間に扉があれば、それを取り除いたり光を通す扉に替えれば、廊下やその先のリビングからの光を玄関に取り込むこともできます。
「シューズインクロゼットと土間で玄関を広くする」
そもそも玄関を狭く感じさせる原因は、面積的なものや明るさ以外に「下駄箱」の存在もあります。下駄箱があると、どうしても靴が煩雑に見えるので、空間を狭く感じさせてしまいます。もちろん下駄箱に扉を付けて隠すこともできますが、その扉も玄関に圧迫感を与えてしまい、狭く感じさせてしまいます。どちらにしても、下駄箱そのものの存在が消える訳ではありませんので、玄関の狭さはそのままです。そもそも、玄関に下駄箱は必要なのでしょうか?
最近では、玄関から下駄箱を完全になくし、個別に「シューズインクロゼット」を設ける住宅も多くなってきています。「シューズインクロゼット」とは、いわゆる靴専用のクローゼットで、ウォークインできるものもあればできないものもあります。どちらにしても、玄関から下駄箱を無くすことができますので、確実に玄関が広く見えます。
さらにシューズインクロゼットと一緒に「土間」を設け、玄関そのものを広くした住宅も増えています。「土間」とは玄関に上がる前の土足スペースを広くとったもので、純和風の住宅には多く見られます。土間があれば、玄関を広く見せることができるだけではなく、自転車や掃除道具など、室内に置きたいけど部屋まであげたくないものなどを置くことができます。その一部をシューズインクロゼットとして利用することもできます。
もちろん、今ある玄関に簡単にシューズインクロゼットや土間を設けることができませんが、新築やリフォームなら意外と簡単に設置可能です。新築時やリフォーム時に、玄関脇にデッドスペースができそうな時や、玄関脇の間取りを変更する場合は、シューズインクロゼットや土間も計画してみましょう。
「玄関に観葉植物を置く」
最後に最も簡単な玄関を広く見せるコツを紹介。狭い玄関にあえてものを置くことで、逆に広く見せることもできます。最も気軽にできるのが、玄関に「観葉植物」を置くこと。確かに面積的には玄関は狭くなりますが、ものがあるとそこに目が行き、錯覚で玄関を広く感じるのです。床に置く大きめの観葉植物でも、下駄箱の上に置く小さな観葉植物でも効果は期待できます。
ただし、観葉植物は1個がおすすめ。複数置くと面積的にも狭くなりますし、目線が分散してしまい、効果が下がってしまいます。観葉植物を置いて玄関を広く見せる場合は、枝葉があまり広がらない、ドラセナやサンスベリアなどがおすすめです。
玄関を広く見せるコツまとめ
純和風の住宅ならもともと玄関は広めに計画されていますが、マンションのような洋風の住宅だともともとの玄関はかなり狭めです。しかし玄関を広く見せるコツを使えば、今ある玄関でも簡単に広く見せることもできます。さらに新築やリフォームなら、当初から玄関を広く見せるコツを踏まえて計画すれば、効果絶大。
住まいに帰って最初に入る玄関。玄関を広く見せるコツで、心地よく帰宅できる住まいを創りましょう。
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