マンションのスケルトンリノベーション

15 / 03 / 2018

スケルトンリノベーションをマンションで行う場合は、必ず残しておく必要があるマンションの壁や柱などの躯体以外の天井材やフローリング、キッチン、壁材などを全部除去します。なお、スケルトンとは、部屋が躯体のみになった状態を言います。躯体自体は、マンションそのものが強風や地震などの際に倒れないようにするためのもので、触ると駄目なものでマンションのスケルトンリノベーションす。これ以外には、基本的に、マンションの窓サッシも変更できません。つまり、スケルトンリノベーションは、マンションにおいて触ると駄目な部分以外を全く無くすことであるとも言えます。ここでは、スケルトンリノベーションのメリット、デメリットについてご紹介しましょう。

スケルトンリノベーションのメリット

間取りが自由に変えられる

マンションの場合は、間取りが全て決定されています。例えば、3LDKの部屋を家族2人で使用すれば余った部屋があったりして、スペースが無駄になってしまう場合があります。しかし、スケルトンリノベーションをすることによって、例えば、間取りが3LDKの部屋を、間取りが1LDKの大きなリビングの部屋にすることもできます。住む人に応じて間取りが自由にできることが、最も大きなメリットでしょう。

 

LAN配線が全ての部屋にできる

現在はネットが必須になっていますが、マンションが古い場合は、決まった部屋にしかLAN配線がなく、どうしてもモデムを置くところが決まってしまいがちです。そのため、LAN配線が邪魔になったり、自由にインテリアの配置ができなかったりします。しかし、LAN配線が全部の部屋に設置されていれば、モデムを自由なところに置いたり、それぞれの部屋でよくネットが繋がるようになります。

 

老後のためにバリアフリーにすることもできる

マンションが古い築年数の場合は、やはり段差がいろいろあります。古い和室の場合は、特に、戸の敷居が2cm程度あるため、老後になるとつまづいて転ぶ恐れもあります。高齢者の場合は、段差がわずか2cm程度でも非常に障害になります。しかし、スケルトンリノベーションをすることによって、段差が無くなる以外に、車椅子を利用しやすいように広い廊下にすることもできます。

 

断熱性をアップすることができる

マンションが古い築年数であれば、断熱性が悪い場合があります。また、断熱材の性能も、時代とともに改善されてきています。スケルトンリノベーションをすることによって、断熱材の新しいものを使用することができるため、部屋が冬のシーズンに寒くなるのが暖かくなったり、電気代が暖房効率のアップによって安くなったりします。


スケルトンリノベーションのデメリット

制約がマンション構造によってはある

マンション構造としては、ラーメン構造と壁式構造に分類されます。ラーメン構造の場合はマンションを梁や柱でサポートしていますが、壁式構造の場合はマンションを壁でサポートしています。壁式構造の場合は、マンションをサポートする構造壁が部屋の中でも入っている場合があり、この壁を除去することはできないため間取りが自由にできないことがあります。しかし、ラーメン構造の場合は、梁と柱でマンションをサポートしているため、間取りをある程度自由に変えることができます。

 

パイプスペースの位置によって間取りが自由にできないことがある

マンションの間取りや部屋の図面には、パイプスペースというPSという記載が必ずあります。このPSは、全体のマンションに関係するメインの水回りの配管のことです。このPSの位置は、扱いがマンションの共有部分と同様になり、変更することはできません。そのため、PSの位置によってはキッチンを自由な位置に設置できなかったり、余りにもPSの位置から遠くなると工事費が高くなる場合もあります。

 

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