リフォームとリノベーションの違いは何か?
27 / 11 / 2017
最近よくリフォームやリノベーションという言葉をよく耳にすると思いますが、それは新築よりも安価な中古物件を購入して自分の好きな暮らしを充実させたいという思考が強まってきたからです。新築=マイホームという概念がなくなってきたことや、生活スタイル、家族形態の変化によって注目され出したリフォームやリノベーションですが、それぞれの違いを知っている方は少ないと思います。そこで今回はリフォームとリノベーションの違いについて解説していきます。設計事務所に依頼したり、ご自分で計画をする前の事前知識として参考になればと思います。
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リフォームとリノベーションの違い
リフォームについてまずは解説していきます。リフォームとは古くなった建物を元の状態に戻すことを言いい、建築業界では「現状回復工事」と言います。タバコを吸いすぎて黄ばんだクロスや、タンスの跡が残ってしまい汚れてしまった床の張り替えなどが主な工事内容となり、賃貸マンションの退去後の工事がリフォームということになります。
その一方で、リノベーションとは大規模な工事を行い、既存の状態よりも性能や機能を向上させることを言います。部屋の間取りを変更する為に壁を解体したり、高齢となった両親と同居する為に二世帯住宅にしたり、床を全面バリアフリーにしたり、築40年経った住宅をモダンな空間に全面改修したりと内外装共に工事を行う為、費用はリフォームの10倍以上掛かることもあります。
近年では地震の心配もある為、中古物件を購入した場合は耐震補強工事を行うことも多くなっているので、この場合もリノベーションに該当されます。
リフォームとリノベーションのメリット、デメリット
リフォームのメリットは小規模工事となるので一軒家の部分リフォームの場合、10万から50万程度である程度の工事ができてしまうので「気になるところだけを直したい」「なるべく費用を落としたい」という方には最適です。また、工期も短く大きな埃や音も出にくい為、住みながらでも工事が出来ることもメリットの1つです。工事を行う際にも規制が無く煩わしさもない為、自分の好きなように計画することができます。リフォームのデメリットとしては、老朽化が激しい場合や、家族形態の変化に合わせての工事には工事規模が小さすぎる為メリットがあまり無く、後々リノベーションをしなければならないこともあるので慎重に検討する必要があります。後々になってあれもこれもとやりたいことが増えては費用が膨らむだけです。
一方で、リノベーションのメリットとしては、家族形態の変化に合わせて間取りの変更や、老朽化の激しい住宅については耐震補強も合わせて行える為、住宅を資産として残したい場合には結果的に得をします。まとめての工事になるため1つ1つの工事費が抑えられることもメリットです。
デメリットとしては、工事費が高くなる点です。また、リフォームと比較して長期の工事になるので仮住まいをする為の費用と、引っ越し費用が2回分掛かってしまうことも考慮してください。工事を行う際にも規制が掛かる場合がある為、思い描いた空間にならないこともあります。
まとめ
リフォームとリノベーションの違いはお分かり頂けましたでしょうか。自分の思い描いた空間を実現しようとした時にリフォームとリノベーションのどちらが今の自分に合っているかをしっかりと理解した上で、設計事務所に相談をしてください。そうすることで費用面、品質面共に満足のいく空間を実現することができます。また、住宅に新しい価値を生む方法として、手作りで行う「DIY」も最近の流行りです。物づくりが好きで費用を安く抑えたい方は「DIY」も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
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