リノベーションで防音・遮音対策
06 / 02 / 2018
戸建てでは、ある程度隣家と距離が保てるので、本格的にピアノを弾きたいなど以外は、遮音性をそれほど気にしなくてもいいでしょう。また、近くにある大きな工場の騒音が聞こえる、休みになればうるさく周り音が聞こえるなどがない場合は、防音工事は必要ないかもしれません。しかし、マンションでは、隣戸と近いので、騒音や防音について悩んでいる人も多くいるでしょう。ここでは、マンションのリノベーションの防音・遮音対策についてご紹介しましょう。防音・遮音対策は、マンションにおいて深刻な問題です。分譲マンションでは、それほど頻繁に隣戸や上下階の住人は変わる場合はありません。しかし、騒音についてお互いに嫌な思いを持ちながら暮らすのは、非常にもったいないでしょう。また、子供が本格的に楽器のレッスンをしたいような場合は、防音・遮音対策に気配りすることが必要でしょう。代表的な物理的対策としては、リノベーションによる防音・遮音対策があります。では、リノベーションによって防音・遮音対策をする場合は、住戸内のどのような箇所を具体的にリノベーションすればいいのでしょうか?リノベーションする箇所としては、一般的に、床、窓、壁などが挙げられます。玄関は、一般的に、外廊下や内廊下に面しているため、リノベーションする必要性は特別な場合以外は小さくなります。振動することによって音は伝わりますが、振動の吸収度合いや伝わり方は伝わる素材の厚みや性質によって非常に変わります。
壁は両方の隣戸、床は下階、天井は上階、窓は外と遮音するために大切な箇所であるため、リノベーションによって遮音・防音対策する箇所になります。
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床のリノベーションによって防音・遮音性能をアップする方法 マンションの指標としては、
- レベルライト(LL)と言われるスプーンが落ちた際や歩く際に発生する軽量床衝撃音
- レベルヘビー(LH)と言われる重い荷物が落ちたり、子供が飛び跳ねたりする際などに発生するものの2種類があります。
- マンションの防音・遮音は、一般的に、二重床かどうか、フローリング性能、床のコンクリートの厚さであるスラブ厚によって違ってきます。遮音・防音性能は、厚いスラブ厚ほどアップします。そのため、スラブ厚をリノベーションする前に掴んでおくことが必要です。リノベーションを防音・遮音のために行う方法としては、
- 遮音タイプのフローリングに変更する
- 二重床でなければ二重床に変更する
- フローリングを緩衝材を敷いた上に行う
ことが挙げられます。このような方法の中において、自宅に最もマッチするものを選ぶようにしましょう。
壁や窓のリノベーションによって防音・遮音性能をアップする方法壁のリノベーションの場合も、床の場合と基本的には同じです。
遮音性能が、壁の厚さによって決まります。しかし、リノベーションのおすすめの方法は、ビニールクロスを直接壁に貼るものです。ボードを壁に貼ると、どうしてもボードと壁の間に隙間が起きてきます。共鳴がこの隙間によって起きてしまって、防音・遮音性能がかえって悪くなる場合があるため注意しましょう。効果が期待できる方法としては、遮音下地を入れるものもいいでしょう。防音・遮音対策は、窓についても必要です。騒音が外からの場合は、特に窓から騒音が伝わってくる場合が多くあります。窓のリノベーションの場合は、防音ガラスを利用するようにしましょう。防音ガラスというのは、特殊な防音用の中間膜があるものです。窓枠そのものを変えるのは、マンション規約のためにできない場合が多いでしょう。リノベーションを防音・遮音対策のために行う場合は、大掛かりなことが多いので、専門の業者に頼みましょう。
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