Shiroi Cafe / 「白い」カフェのプロジェクト | 店舗デザイン
愛知県名古屋市中区栄に位置するカフェのプロジェクトです。コンセプトとして、気取ることなく、昔からこの場所にあるような、あたたかみがあふれており、それでいて女性も気軽に入ることができるカフェを目指しました。ゆったりとくつろげるこの空間には、様々な工夫が施されています。訪れた人達に癒しやくつろぎを与えてくれる「白いカフェ」の特徴について紹介します。
Table of Contents
シンプルな動線
このプランでは、動線が明確に計画されています。空間の真ん中に動線となる軸線を通し、両サイドにテーブル・キッチンを配置しており、その軸線の先にトイレへ直結する扉があります。動線を明確にすることで、お客様とお店側にとってもストレスのない空間を創り出しました。
対面式のオープンキッチン
カフェには対面式のキッチンを採用しています。対面式のキッチンは、大きく開かれているのでキッチンを家具のように認識できるので、空間をより大きく感じることができます。また、キッチンで作業をしながらお店全体を見ることができるので、オーナーにとってこの場所はカフェでくつろぐ人々の表情を確認できる絶好のポジションとなるでしょう。キッチン手前部分はカウンターになっているので、その席に腰掛ける人達は、まるで一緒に料理をしているような感覚を味わえます。そしてオーナーも訪れた人達とコミュニケーションを取ることもできます。
前面道路に面した大きな開口
前面道路に面した入口に、街並みに向けて大きく開くことのできる大開口が設けられています。お店の間口部分を大開口にすることで、街を歩く人達に入りやすい印象を与えてくれるだけでなく、天気のいい日は大きく開けてオープンカフェにもできるなど、外をインテリアとして感じてもらうこともできます。
開放的な空間
天井は構造体である梁部材を「あらわし」にして、その梁に囲まれた天井部分を上げることで、空間をより大きく感じてもらうことができます。また、壁には白いレンガと木の板を用いた壁材を使用しています。木の板で生み出されている水平ラインが強調され、空間が膨張したように感じられるので、空間全体に広がりを感じることができます。床はコンクリートの打放しである明るい色合いにまとめることで、清潔感を演出しました。ホワイトやライトグレー、ライトブラウンなど空間全体を明るい色合いに統一することで、空間に対して圧迫感を無くし、開放感を高めています。
遊び心のあるインテリア
テーブルの椅子の色を左右で白黒に分ける、ポップな色合いで統一させたクッションを椅子に配置、空間のアクセントとなる大きな丸型のミラーなど内部のところどころに女性が喜ぶような「可愛さ」を散りばめています。また、テーブル席の真ん中に1本の木を植えています。一見シンプルな空間の中に木を植えるという遊び心も持ち合わせた空間になっています。簡素過ぎる空間ですと、場合によっては近づきにくい印象を与えがちですが、随所にポップ感を感じられる家具を散りばめることで、女性が1人でも気軽に入りやすいと感じてもらえるフレンドリーな雰囲気を創り出しています。
大きな飾り棚
カフェの一部の壁にはオーナーがセレクトした雑貨などをディスプレイすることのできる大きな棚を設けています。棚に飾るものによって空間の印象を気分によって変えることができるのもいいですし、オーナーにとっては「飾り棚がいっぱいになるまで、どのくらいかかるかな?」と楽しむこともできるでしょう。
まとめ
私達が暮らす日本では、色々な複雑化した理由から外部に対して閉鎖的で、似たり寄ったりな空間を創りがちです。そんな中で、こうしたカフェのような空間はまわりの街を新たに活性化する起爆剤となってくれるでしょう。「白いカフェ」がこの街に楽しげな雰囲気や賑わいを演出してくれることを心から願っています。
View the complete gallery
052 753 4785
受付時間 AM 9:00 ~ PM 5:00
どんなんことでも、お気軽にon2 Achitects 建築設計事務所にご連絡ください !