「和モダン」大島製靴店！光とニッチが織りなす空間

SHOWROOM / 「和モダン」大島製靴店！光とニッチが織りなす空間

Location:愛知県一宮市

Area:82㎡

Cost:800万

Completion:竣工 2017

愛知県一宮市にある創立６５年老舗「大島製靴店」のブランドショールーム兼オフィス。そのデザインは「和モダン」。温かみのある木目調をベースに、市松模様などの和のテイストを取り入れ、モダンなインテリアをデザインしました。また、エクステリアに設置したスリットにより光の演出、インテリアにはニッチを設置し奥行きを演出。光とニッチが織りなす、豊かな空間を演出しています。

Table of Contents

市松模様が興味を引くエクステリア

店舗の顔となる、道路に面したエクステリアのファサードには、和のテイストを前面に出す「市松模様」のデザイン。さらに、その模様にはレーザー加工でスリットを施し、ショールームの中が見えそうで見えない、絶妙のバランスを演出しました。質感も温かみのある木調で、ライトアップを施せば、そのスリットが陰影を作り、立体感のあるファサードを生み出します。

ファサードのスリットはインテリア[こも寄与

ファサードに施した市松模様のスリットは、エクステリアだけではなくインテリアにも寄与しています。そのスリットから入る光が、インテリアでも幻想的な空間を演出し、お客様をエントランスから店舗へと導きます。まさに、ショールームへのプロローグを演出する、ファサードのデザインです。

市松模様はインテリアにも繋がるデザイン

エクステリアの市松模様は、インテリアのデザインにもそのまま受け継がれます。ショールームの床の仕上げも市松模様に組まれたフローリング。そしてエクステリアとインテリアの境界となる、扉や壁は開放感のあるガラスで構成することにより、相互のデザインを一体に感じることができることでしょう。

ショールーム内はシンプルな構成！ポイントは格子戸

エントランスからショールームに入ると、左にバーカウンターなどスタッフスペース、右にショースペースというシンプルな構成になっています。それ以外の部分には極力壁を造らず、スライド式の格子戸を採用。部屋同士が連続していながら、格子戸の開閉により小部屋割りにも大空間にも活用できます。また、格子戸は閉めているときでも外からの光を取り込むことができ、圧迫感のない空間に寄与します。

ショースペースは7つの「ニッチ」で違った演出

ショールームに入って右手には、壁を彫り込んだ7つの「ニッチ」を造作として設置。壁面が曲面のラウンドフォルム・ニッチには、お客様に最も見て頂きたい商品を陳列し、老舗ブランドが培ってきた技術や品質をアピールします。また、造作したニッチなので、照明のカスタマイズも自由自在。商品毎に演出を変えることもできます。

また、中央のニッチは、オーダー靴採寸にも使えるベンチになっています。採寸用の足乗せ台は引き出し式になっており、使用しないときはすっきりと収納できます。他にも姿見を兼ねた収納となっているニッチもあり、他のニッチとのアクセントとしても一役買っています。

お客様のスペースは自由に！スタッフスペースは機能的に！

ショールームのお客様スペースは、ニッチや格子戸などで演出を自由に変えることができますが、スタッフスペースは機能的に構成しています。ショールームに入って左には、お客様とスタッフの接点となる、バーカウンターがあり、その背後には見ても絵になるお洒落なキッチンを設置。その他の空間は、格子戸で見えないようにしていますが、開ければ空間アクセントとなるように配慮しています。また、水回りなどの裏方の機能は、格子戸のさらに奥に配置し、お客様から直接見えないように配慮しています。