店舗デザインを成功させるためにやるべきことは?

16 / 10 / 2018

コーヒーハウス

店舗デザインの基礎知識、第二回目は店舗デザインに必要なこと、そして実際に店舗デザインを依頼する前に準備しておきたいものについてです。

    一回目よりも、さらに具体的に、実践的な内容になります。私たちは店舗デザインのプロですから、話を引き出すことが得意です。しかし、依頼主の方が事前準備をしてくださることで、伝えたい内容をまとめることができる、思いが伝わりやすくなるといったメリットもあります。

    店舗デザインを成功させるために必要なことについてお話します。

    店舗デザインに必要な3つのものとは?ひとつ欠けてもNG!

    店舗デザインに必要なものとは、一体何でしょうか?デザインと名がつくのですから、カッコよさや雰囲気、センス、空間演出といった内容はイメージしやすいですよね。オシャレな什器やこだわった内装も、素敵な空間づくりには欠かせないものでしょう。

    しかし、本当の店舗デザインに必要なものは、そういった外側のイメージだけではありません。ここでは、3つの具体的なポイントをあげて説明します。

     

    スタッフの動線

    お客さまの動線はもちろんのこと、スタッフの動線も良い店舗づくりには欠かせません。荷物の搬入・搬出時や接客する際の動線への配慮は必須です。特に機械設備を導入する際には、置く場所によって動線が大きく変わるため、注意しなければいけません。

    仮に些細なことだとしても、スタッフに動線関係のストレスを与えるお店は、結果的に良い店舗とはなりえないでしょう。

     

    (今後も含めた)使い勝手の良さ

    使い勝手には、日常の清掃や機器の点検・整備、メンテナンス作業なども含まれます。店舗の完成はひとつのゴールではありますが、それで終わりではありません。

    今後時間が経つにつれ、レイアウトなどを変更するケースも想定されます。現在の使い勝手の良さはもちろんのこと、ある程度の未来を想定した店舗デザインは、融通がきき、良いものとなるでしょう。

     

    デザインのバランス感覚

    居心地の良さや入りやすさ、カッコよさに関しては、突き詰めようと思えば、ある一点に特化したデザインにすることは可能です。しかし、その場合、特定のターゲットの心に響く反面、大多数のお客さまにとっては違和感を感じる店舗になりかねません。

    お店のコンセプトの範囲内で、バランス感覚を大切にしましょう。


    店舗デザインを依頼する前に準備しておきたいもの

    いくらプロに依頼するといっても「どうすれば良いでしょうか」と、丸投げ状態では、話が進みにくいものです。話し合いをスムーズに進めるためにも、実際に店舗デザインを依頼する前に準備しておくと良いものをあげておきます。

     

    店のコンセプト・店で扱う内容

    お店のコンセプトは何か、販売するものは何か、ターゲットとなる客層はどういったものか、など、できるだけ具体的な内容をピックアップしておきましょう。これは、店舗デザインの核となる部分であり、コンセプトがブレてしまうと、良いデザインはできません。

    また店で扱う商品、サービスも、実際にお客さまに説明するように、丁寧に具体的に話してください。店舗デザインは、その熱意や思いがあり、良いものになるのです。

     

    参考となる他店舗のイメージ写真

    お店のイメージは、言葉だけではなかなか伝わりにくいものです。同業種・他業種問わず、理想とするイメージの写真を集めておきましょう。また、写真の中のどの部分が気に入ったのか、具体的に説明できるようにしておくことが大切です。

     

    予算

    せっかくお店を始めるのだからと、あれもこれもと夢が広がるケースは少なくありません。しかし、現実的には予算が存在します。また、店舗デザインに関してもある程度予算を意識した上で、様々な提案を行うことになるため、ある程度上限はイメージしておきましょう。

     

    物件の見取り図

    新しく始めるお店は、今、どのような状態でしょうか。床、柱、壁以外何もない状態と、前オーナーが残しているものがある状態とでは、最初にやるべきことも変わります。

    また、現在建築中などの場合であれば、見取り図があることで、店舗デザインの具体的なイメージが掴みやすくなります。


    まとめ

    自らが理想とするお店づくりをするためには、店舗デザインの成功は欠かせません。そのためには、最低限スタッフの動線や実際の使い勝手、デザインのバランス感覚といった3つの必要条件を満たす必要があります。

    さらによりスムーズに話を進める上では、事前準備は欠かせません。特にコンセプトや予算といった部分は、店舗デザインを行う側が勝手に決めることができません。店舗デザインというツールを用いて、お店のコンセプトや思い、おもてなしの心を伝えることは可能ですが、その核となる部分は、依頼主ご本人に考えていただく必要があります。

    まずは、依頼前に準備しておくと良いものを参考に、どういったお店をつくりたいのか、イメージしてください。もちろん、相談・質問は大歓迎です。

     

    第一回目 店舗 店舗デザインとは一体何?店舗デザインの重要性を知ろう

    第二回目 店舗デザインを成功させるためにやるべきことは?

     

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