壁付けキッチンのメリット・デメリット!

29 / 11 / 2018

壁付けキッチン

ひとことでキッチンと言っても、様々なタイプがありデザインまでも含めると、まさに千差万別。悩んだり迷ったりするものですが、やはり自分に合ったキッチンを選ぶことが、満足度向上に繋がります。前回は対面キッチンについてお話ししましたが、第二回目となる今回は、もうひとつの主流、壁付けキッチンをご紹介します。

 

今回お話しするのは、壁付けキッチンのメリットとデメリットに加え、対面キッチンと壁付けキッチンの違いです。キッチン選びでお悩みの方は、両方を比較する際に、ぜひお役立てください。

 

壁付けキッチンとは

 

壁付けキッチンとは、対面キッチンと比較する形で使われる言葉です。その言葉通り、キッチンの正面部分が壁に付いている形式であり、近年では対面キッチンの人気に押され、数が減っているものの、空間の活用や落ち着いて作業ができるといった点から根強い人気を誇っています。

横移動が増えやすい壁付きキッチンですが、壁に沿うようにL型にすることで、動線を短くすることも可能です。


壁付けキッチンのメリットとは

 

それでは、早速壁付けキッチンのメリットについて見ていきましょう。

 

スペースを広く使える

 

壁付けキッチンは壁に密着しているため、無駄なデッドスペースが生まれにくいといったメリットがあります。対面キッチンのようにキッチン本体によって空間が区切られることがなく、部屋の中を広く見せる効果も期待できます。リビング・ダイニングのスペースを圧迫することもないため、総合的に部屋を広々と使い、有効活用することが可能です。

また調理スペースを広くとることができるだけでなく、収納スペースなどの確保がしやすく、動線を描きやすい点も壁付けキッチンならではのメリットと言えるでしょう。

 

窓や出窓との相性が良い

 

壁付けキッチンの場合、必然的に壁に向かい調理をすることになります。一見、開放感がなく感じるかもしれませんが、壁ではなく窓や出窓にすることで、光を取り入れることができ、さらに開放感も感じられます。窓を開けた先の環境にもよりますが、自然換気をしたい場合は窓を開けることもでき、便利です。

 

掃除がしやすい

 

オープンキッチンの場合、汚れが飛び散りやすいといった欠点があります。その一方で、壁付けキッチンであれば、汚れは壁に向かうことが多く、壁をこまめに掃除することで清潔感のあるキッチンを保つことが可能です。

 

配膳が楽

 

壁付けキッチンの場合、調理スペースに立ち、振り向くとすぐにダイニングテーブルがあるため、配膳に関する手間がかかりません。食事の準備の時短にもつながります。


壁付けキッチンのデメリットとは

 

いいことずくめのような壁付けキッチンですが、もちろんデメリットも存在します。購入を決める前に、しっかりデメリットを確認しておきましょう。

 

調理中、家族とのコミュニケーションがとりにくい

 

メリットの裏返しとなりますが、壁に向かい集中して調理ができる反面、家族と話しながら、テレビを見ながらといった状況で調理をすることは難しくなります。もちろん、振り向いて確認することは可能ですが、その分、調理の手が止まってしまうため、コミュニケーションと集中のどちらを優先させたいのか、あらかじめ考えておくことが大切です。

 

背後にダイニングテーブルがある場合、安全面に注意

 

壁付けキッチンとダイニングテーブルとの位置関係にもよりますが、キッチンのすぐ後ろ側にダイニングテーブルがある場合は、背後を人が通ることになるため注意が必要です。包丁を持っているときや、高温の油を使った調理をしている際に、小さなお子さんが走って通りすぎ、ぶつかってしまうケースも考えられます。

ダイニングテーブルとキッチンの距離は、近ければ近いほど動線が短くなり、配膳の際に楽になりますが、調理中のアクシデントが起きる確率が上がることも、考えておきましょう。

 

食器棚や家電などの置き場が難しい

 

調理中の動線を考えた場合、対面キッチンに比べ、食器棚や家電の置き場所に制限が生じやすくなります。ただし、収納と作業台を兼ねたカウンターをつくる、パントリーを設置するなど、スペースや形状に合わせ、様々なバリエーションを選択することも可能です。

 

キッチンの内側が丸見えになる

 

壁付けキッチンは、来客からキッチンの内側が丸見えになりやすく、いかに生活感を減らすか、見えなくするかが課題となります。、調理器具などが出っぱなしにならないよう片付けるスペースを確保しておく、腰より少し高いカウンターを手前に配置して目隠しをする、壁を上手に活用し見せる収納を心がけるなど、片付け方や物の並べ方など中が見えても大丈夫なようにしっかりと収納計画をしましょう。


対面キッチンと壁付けキッチンの違いとは

 

壁付けキッチンと対面キッチンの大きな違いは「料理をする人がコミュニケーション重視か、集中重視か」「キッチン独立イメージか、部屋全体の一体感を求めるか」といった部分にあります。

 

対面キッチンであれば、家族とのコミュニケーションをとりながら調理が可能であり、カウンターやアイランドキッチン自体をひとつの小さな壁のような存在として活用できるため、キッチン独立タイプのようなイメージを与えます。一方、壁付けキッチンの場合は、集中して調理ができ、かつダイニングとの間に特別な境界がないことから、部屋全体の一体感を感じさせてくれます。

 

対面キッチンと壁付きキッチンのどちらが優れているかという視点ではなく、自分がメリットと感じる部分は何なのか、ということを基準に、キッチン選びをすることをおすすめします。


まとめ

 

第二回目の今回は、壁付きキッチンのメリットとデメリットに合わせ、対面キッチンとの比較についてお話ししました。どちらも調理をする場所であることに代わりはないものの、調理中に大切にしたいポイントによって、最適なキッチンは異なります。スペースが狭いにも関わらず、対面キッチンを置いてしまい、収納スペースが取れずに困る・・・といった事態は避けたいですよね。

そういった問題を防ぐため、実際にキッチンを選ぶ前には、好みだけでなく、間取りやドアの位置などを考慮した上で、どちらのタイプが適しているのかを考える必要があります。総合的に使い勝手の良いキッチンを選ぶためにも、今回の内容をぜひお役立てください。

 

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