キッチンの床材何がいいの?床材選びで注意したいポイント

26 / 06 / 2019

家族だけでなく来客の目に触れることも多いリビングと比べ、キッチンは主に家事を担当する人が利用する空間です。さらに、料理中に油や調味料が飛び散ったり、洗い物の最中に水がこぼれたりする可能性もあり、家の中でも汚れる頻度が高い場所といえます。

 

だからこそ、キッチンの床材選びは慎重に。デザインだけでなく機能性を重視することで、より使い勝手の良いキッチンが誕生します。

 

今回はキッチンに適した床材とそれぞれのメリット、デメリット、さらに床材選びで注意したいポイントについてお話しします。

 

キッチンの床材その1:タイル

素焼きのように温かな印象を与えてくれるタイルから、モダン、スタイリッシュなタイルまで、種類が豊富でデザイン性に優れている点もタイルの大きな特徴です。高級感があり、おしゃれなキッチンにしたい!と考えている人には、特に好評です。

 

タイルのメリット

タイルは耐久性が高く、薬品や水分による劣化がほとんどありません。経年劣化に強く、設置当初の美しさをキープする床材といえます。またタイル自体がとても硬いため、食器などを落とした際にも、タイルに傷がつく可能性は低いです。

 

さらに種類や色が豊富でデザイン性に優れていることも、タイルの大きなメリットといえます。

 

タイルのデメリット

タイル自体は汚れに強いものの、タイルとタイルの隙間を埋める「目地」には汚れが溜まりやすいです。ただし、汚れが目立ちにくい色を選んだり、汚れが溜まりにくい目地を選んだりすることで、ある程度問題をカバーすることができるでしょう。

 

メリットでもお伝えしましたが、タイルの硬さはデメリットにもなります。食器などと落とした際には、粉々に割れることもあり、落とした素材によっては、タイルに傷がつく可能性もゼロではありません。

 

キッチンの床材その2:フローリング

美しい木目や木ならではの雰囲気を楽しみたい方に人気のフローリング。現在、主に2種類のフローリングが用いられています。木材を重ね合わせずに炭層の床材として使用している「無垢フローリング」と、薄くスライスした木材を重ね合わせ合板などに貼り合わせた「複合フローリング」が主に使用されています。

 

フローリングのメリット

複合フローリングには、防汚加工・耐水性といった付加機能があるケースが多いです。料理を行う場であるキッチンは、油や調味料などで汚れることが多いもの。汚れの付着を防ぎ、掃除を簡単にするメリットがあります。

 

無垢フローリングの場合は、木がもたらす優しく暖かい雰囲気を感じながら料理ができる点が大きなメリットとなります。

 

フローリングのデメリット

複合フローリング、無垢フローリングともに言えるのは、水への弱さです。耐水性の加工を施したとしても、木である以上、他の床材に比べると水に弱い傾向があります。水染みなどがつきやすいため、気付いたらこまめに拭き取るなどのお手入れを行いましょう。

 

床に食器などを落とした際には、傷がつきやすいといった点もデメリットのひとつです。

 

キッチンの床材その3:クッションフロア

塩化ビニール樹脂製のシート状の床材を、クッションフロアといいます。吸水性がないため、キッチンだけでなく洗面室や脱衣所、トイレの床材としても好まれています。

 

クッションフロアのメリット

クッションフロアは、他の床材と比べると価格が手頃なため、コストパフォーマンスが高いです。吸水性がないため、床に水が溢れることがあっても、シミになることはありません。また、名前の通りクッション性があり、食器を落とした際にもある程度衝撃を吸収してくれます。

 

クッションフロアのデメリット

ビニール独特の質感を持つクッションフロアは、機能性には長けているものの、一般的な見栄えとしてはタイルやフローリングに劣る印象を感じる人も多いです。キッチンの床に求めるものは何かを考えた上で、機能性や価格を重視したい場合や独立タイプのキッチンなど来客の目から触れない場所であれば、クッションフロアを選択肢のひとつに入れてみてはいかがでしょうか。

 

キッチンの床材その4:コルク

コルクガシの樹皮を原材料とするコルク。ワインの蓋やコルクボードなど、身の回りの製品でもお馴染みの自然素材です。

 

コルクのメリット

弾力性に優れているコルクを床材に用いることで、長時間立ち仕事をしても足への負担が少ないといったメリットがあります。またコルクの小さな気泡には空気がたくさん含まれているため、保温性にも優れています。

 

キッチンにコルクの床材を使用する場合、表面に特殊加工を施すことで、耐水性の問題もクリアできます。さらに遮音性も高いため、2階にキッチンがある場合も、階下への騒音の心配を軽減してくれます。

 

コルクのデメリット

弾力性に優れているメリットを持つ反面、キズや変色に弱いといったデメリットがあります。特に直射日光が当たる場所であれば、より変色しやすいでしょう。ただし、変色したとしても弾力性や遮音性が劣化するわけではありませんので、ご安心ください。

 

もうひとつのデメリットは、バリエーションの少なさです。多少、色の濃淡はあるものの、大きな違いはありません。機能性の高さやコルクならではの素朴な風合いを理解した上で、選択するようにしましょう。

 

キッチンの床材選びの注意点

リビングであれば居心地の良さ、子ども部屋であれば勉強に集中できる環境や将来的な使い勝手など、各部屋にはそれぞれ目的があるはずです。キッチンの目的は、料理を行うことですから、作業のしやすさや快適性、掃除のしやすさといった機能的部分を考える必要があります。

 

お手入れや掃除が簡単にできるかどうか、足元は滑りにくく調理作業がスムーズにできるかなどを考えた上で選びましょう。

 

また、キッチン独立タイプではないケースの場合は、リビングとの一体感も気になるところです。リビングと全く同じ素材にする必要はありませんが、色や雰囲気をある程度揃えることで違和感を減らすことができるでしょう。

 

まとめ

キッチンは、毎日のように利用し調理を行う場所です。そのため、キッチンの床材を選ぶ際に、デザイン性やインテリアだけを重視してしまうと「汚れがつきやすい」「掃除しにくい」などの問題点が発生するケースも少なくありません。

 

現在のライフスタイルやキッチンに求めるものは、各家庭により異なります。求めるものを明確にした上で、今回お伝えした床材の特徴を参考に、選んでみてください。

 

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