理想のパントリーとは。メリット・デメリット/その間取りや使い方

20 / 06 / 2019

新築やキッチンリノベーションの際に、多くの方が悩むのが「パントリーをどうする?」との問題です。すでにパントリーを利用している方であれば、イメージしやすいかもしれませんが、初めてパントリーを設置しようかと悩んでいる人にとっては、具体的にイメージしにくいケースも。

 

今回は、パントリーのメリット・デメリットから具体的な間取り、使い方までお話しします。理想のパントリーを見つけるヒントとして、お役立てください。

 

パントリーとは?

パントリーとは、キッチン専用の収納スペースのことです。食品、飲料水、調味料などをストックしておくための場所を意味します。

 

食品などをストックする場所には、床下収納もあげられますが、日常使いのしやすさやストックできる量を比較すると、パントリーに軍配があがるでしょう。

 

パントリーのメリットとは

それでは早速、パントリーのメリットについてみていきましょう。

 

収納力の高さ

パントリーの間取りは各家庭で異なるものの、収納力が大幅にアップする点は大きなメリットといえます。食品、調味料、生活用品など、キッチンで必要なものはほぼ全てストックできるでしょう。

 

共働きの家庭など買い物に行く時間がとりにくい場合も、まとめ買いが可能です。災害に備え非常用のアイテムをストックするといった使い方もできます。

 

キッチンの整理整頓

キッチンは毎日使う上に、食品や調味料など利用するアイテムも多く、日々の整理整頓が難しい場所です。特にLDKタイプの家の場合、来客からキッチンの状態が見えることもあり、整理整頓のプレッシャーにかられるケースも。

 

しかしパントリーの中は、来客から見えないため、収納スペースとしてうまく使い分けることが可能。キッチン本来のスペースも広くなり、家事の負担も軽減します。

 

パントリーのデメリットとは

食材や飲料水などさまざまなアイテムをストックできるパントリーですが、メリットだけではありません。実際に設置する前に、デメリットも確認しておきましょう。

 

スペースが必要

現在のキッチンをリフォーム、リノベーションし、パントリーを増設する場合は、その分キッチンが狭くなります。新築の場合も、キッチンにはパントリー以外にも、冷蔵庫や食器棚など様々なアイテムを置くことになるため、動線を確保しながら使い勝手の良いパントリーを設置する難しさもあります。

 

無理やりパントリーのスペースを確保したものの、使いにくく、使用頻度が下がっているといったケースもあります。広さや動線を考えた上での設置場所にも気を配り、検討することが大切です。

 

パントリーの間取りと使い方について

パントリーの間取りは各家庭によりさまざまですが、ここでは、基本形についてお伝えします。具体的事例とともに、参考にしてください。

 

奥行きが浅いパントリー

ウォークインではなく、すぐに物が取り出せる奥行きの浅いパントリーは、一目でどこに何があるかがわかりやすく、探す手間を省くことができるメリットがあります。人気の設置場所は、来客にパントリーの背を向ける形。パントリーの中が多少ごちゃごちゃとしていても、キッチン内をスッキリと見せることができます。

 

冷蔵庫や電子レンジなどの家電もパントリーの中に収めるケースも増えています。生活感を出したくない人にも好評です。

 

ウォークインタイプのパントリー

大量の収納を可能にしたい場合は、ウォークインクのパントリーが効果的。その場合は、奥行き40cm以内の可動棚を設置すると、全ての収納アイテムを確認できるため、物を取り出す際にもスムーズに。固定棚の場合、入れたいアイテムが収まらないといったケースも考えられます。ウォークインタイプではない場合も、可動棚にしておくことで、後の負担を減らせます。

 

使用頻度が低い食器は、パントリーに収納し、第二の食器棚として使うこともできます。

 

ただし、ウォークインタイプを設置するためには、ある程度の広さが必要です。家事動線を考えた上で、タイプを選びましょう。

 

シューズインクロークからパントリーへの動線確保

パントリーに収納するアイテムは、お米やミネラルウォーター、お酒など、ある程度の重さがあるケースも多いです。宅配便に配送を依頼したとしても、玄関からパントリーまで運ぶのは、自分となれば、労力が必要です。

 

玄関近くのシューズインクロークからパントリーまでの動線を確保しておくことで、重い荷物の移動距離も軽減できます。

 

まとめ

パントリーは、食品類や災害に備えた防災アイテムのストック、食器棚の代わりなど、様々な場面で役立つスペースです。しかし、家の広さや家事動線を考えた上で、設置の有無はもちろん、どういったタイプを選ぶのかを決めなければ、せっかくのパントリーが役に立たないケースもあります。

 

ライフスタイルに対し、パントリーが必要かどうかを今一度考えるためにも、ぜひ本記事をお役立てください。

 

 

 

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