基本&ルールを知ろう!インテリアの色使いのコツとは

17 / 11 / 2018

インテリアの色

素敵なお店や素敵な空間づくりを目指すのであれば、インテリアの選び方はとても重要です。せっかくオシャレな建物や外観であっても、中がゴチャゴチャしていては、居心地の良いスペースとは言えません。

特に統一感のある空間、洗練された空間を目指すのであれば、インテリアの色使いのコツについて知識を得ておくことは、大変重要です。

ここでは、基本的なインテリアの色使いのコツ、そして色を選ぶ際のルールについて詳しくご説明します。自分の好きな色を中心とした理想の雰囲気を演出するためにも、ぜひ参考にしてください。

 

インテリアの色使いの基本

いくら好きな色であっても、色のバランスが崩れてしまうと、居心地の悪い空間になってしまいます。ファッション雑誌には、カラフルな色使いながら、スッキリとまとまった部屋の写真が掲載されていますが、それはプロだからこそできる技です。一般人が同じ空間をつくるのは、至難の技だと考えた方が良いでしょう。

そこでまず、基本知識として押さえておくべきポイントは、色数を押さえることです。特に壁、天井など、室内の大部分を占める部分(ベースカラー)に関しては、白やベージュをはじめとした淡色を選びましょう。

 

理想の色使いは

ベースカラー:70%

メインカラー:25%

アクセントカラー:5% です。

 

%単位で考える必要はありませんが、ある程度の目安を知っておくと、バランスが取りやすくなります。

 

インテリアの色使いにおける3つのルール

配色のバランスについてご説明しましたが、その上で、さらに3つの具体的ルールについてお伝えしていきましょう。

 

部屋全体の雰囲気を決める、ベースカラー

ベースカラーとは、その名の通りインテリアのベースとなる色です。壁や天井、床などの広い面積部分を表します。

ベースカラーに関して、淡色をおすすめするのには理由があります。茶色や黒が好きな方にとっては物足りないかもしれませんね。しかし、茶色や黒といった濃い色が多くを占める部屋の場合、圧迫感を与える部屋になりがちです。寝室やバーのような落ち着きを重視する空間でない限り、ナチュラルカラーを選びましょう。オーソドックスで馴染みやすい色を選ぶことで、その後の色彩計画にも対応しやすくなります。

 

大きな家具、カーテンなどのメインカラー

メインカラーに関しましては、部屋の目的に合わせた上で、ある程度好きな色を選ぶことが可能です。ただし、いくら好きな色を選ぶことができるといっても、色数は最大で3色までに押さえておきましょう。アクセントカラーよりも目立ってしまうことがないよう、馴染みやすい色にすることもポイントです。

また、ここでのポイントはトーンを統一しておくこと。そうすることで色数が増えた際にも、まとまりが生まれ、落ち着きのある空間ができます。

 

有効活用したい「さし色」のアクセントカラー

ベースカラーやサブカラーの選び方につきましては、ある程度イメージできたことと思います。しかし、その一方、基本だけを守っていては、個性のないインテリアとなる可能性大です。

ここで使いたいのが、全体の5%程度ながら、おしゃれ感を出す重要な立ち位置となる差し色です。ベースカラーやサブカラーとは異なり、鮮やかなトーンや重量感のあるトーンを選びましょう。お部屋の中で視線を集めるアクセントになります。

アクセントカラーとして使える差し色の使いどころは、なんといってもクッションなどの小物類です。壁や家具に比べ、費用もかからないため、季節に合わせて使い分けると良いでしょう。

さし色は色相関図でいうところの、真反対の色です。赤系統であれば青系統を、緑系統であれば紫系統をといった風に選ぶことで、互いを引き立たせつつも、悪目立ちすることを避けてくれます。

 

インテリアの色がもたらすイメージを知ろう

自分の好きな色を中心としたインテリアを選ぶというのもひとつの方法ではありますが、インテリアに悩んだときには、色がもたらすイメージを中心に考えてみてはいかがでしょうか。特にアクセントカラーに関しては、色のイメージを活用すると自分らしい空間に近付けることができます。

色がもたらす心理効果について、少しご紹介しておきます。

 

自然と火を連想させる赤色は、エネルギーの象徴でもあります。ポジティブな気持ちを生み出してくれる反面、赤色の面積が大きすぎると落ち着かない、感情的になりがちといったデメリットもあるため、注意しましょう。

 

寒色系の代表である青色は、落ち着きを与える色です。集中したいときや気持ちをクールダウンさせたいときには、より効果的と言えるでしょう。一方で、青色の面積が広すぎると、寒い印象を与えてしまいます。夏のアクセントカラーとしては最適です。

 

緑は、自然、癒しといったイメージが強い色のため、リラックス交換を求めるには効果的な色と言えます。ただし、他の色に馴染みすぎてしまうため、アクセントカラーとして単独で使うには効果が弱いでしょう。緑と黒のボーダーなど、別の色と組み合わせて使うことをおすすめします。

 

清潔や浄化といったポジティブなイメージの強い白は、壁や外壁、建具や食器など私たちの身近な場所で使われている馴染みのある色です。どのような色とも組み合わせることができるため、使い勝手も良いでしょう。また、光を多く反射することから部屋の中を明るく見せる効果もあります。

 

黒は都会的でシャープな印象を与える色です。他の色とも合わせやすいものの、白のように調和することはありません。ナチュラル系よりは、モダンな雰囲気のインテリア向きです。アクセントやポイント使いにすることで黒の良さをより引き立てることができるでしょう。

 

黄も軽快、陽気といったポジティブなイメージの強い色です。黄色といっても濃淡により与えるイメージが大きく異なるため、薄い黄色であればベースカラーにも向きます。やや日当たりの悪い場所などに黄色を持ってくることで、部屋の雰囲気を明るくする効果も期待できます。

 

土や木の幹といった自然に存在する茶は、安心や落ち着きを表す色です。自然をイメージさせる緑に似た印象を与えるため、癒し効果も期待できるでしょう。フローリングの木目に関しましても快活な印象を与えたいのであれば薄い茶色、歴史や落ち着きをイメージするのであれば、濃い茶色を選ぶと良いでしょう。

 

まとめ

部屋の印象を大きく変えるインテリアの色使い。今回ご紹介した基本の考え方やルール、さらに色がもたらす心理的影響について、少し知っておくだけで、イメージ通りのインテリアにグッと近づきます。インテリアの色選びに迷ったら、もう一度基本に立ち返り、自分が目指す部屋のイメージを思い出してくださいね。

 

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