Town hall / 木曽町のシンボルの新庁舎

新庁舎エクステリア
Location:長野県木曽郡木曽町

人々の活動・交流を生み出し、新しい木曽福島の風景を彩る「ぬくもりのデザイン」

新庁舎は町民の生活や仕事、または文化や教育等に深く結びついており、名実とともに木曽町の中心となるシンボル的な施設

です。「木の国・木曽」と「御嶽山」をイメージして、自然の力を最大限に取り込み災害時にも町民の信頼に応える庁舎を目指します。地場のヒノキ・カラマツの内装で設えた木の香る空間を、大きな屋根が包み込む、ぬくもりある快適かつ機能的な庁舎

です。木曽町の風景になじみ長く愛される「ぬくもりデザイン」が町民が気軽に訪れる新庁舎「みんなの山」を創ります。

使いやすさを追求した人にやさしい内部空間デザイン

大きな屋根の大空間下に全ての窓口を建物中心に配置して各行政部門のワンストップサービスの円滑化を推進。組織改編にも柔軟に対応できる快適なバリアフリー空間。防災センターは敷地中央に2層に配置されて災害時に町民から信頼される司令塔に。議会室は多目的スペースとしての機能を有し、町民の自主活動や交流を促し町民に解放された汎用性の高い空間となります。

「みんなで創る」庁舎が地場産業育成に繋がる仕掛け

「集積材ハイブリッド構造」を採用して地産木材加工と建設を容易に。これが町政に町民が参加するきっかけとなり町内木材加工事業者や工務店の庁舎建設

への参加を促して地域ぐるみでの庁舎建築を実現。

また本木材加工知見技術が地場の林業木材産業

の育成を促進し、「少子高齢化と人口減少」を食い止め、町民に過大な負担を強いない持続可能性を「みんなで創る」役割を担います。

構造計画
集積材ハイブリッド構造の屋根と下部構造が、自由な形状と地産地消的な建設を実現させる①製材鋼板によるハイブリッド構造により、

起伏ある形状の大屋根を木造で実現する。

Step-1 1.5mグリッド格子を6mm鋼板で組み上げ、形状決定を軽量鉄骨で自在に設定可能な構造を採用し、施工時には最小限の足場で実現させる。

Step-2 鋼板に90×120(長さ約3m)の製材を一体化。製材同士の接合にはラグ・スクリューボルトを使用。製材と鋼板の接合には、「構造用ドリスビス」を用いて、先孔なしの組み上げを実現させる。

②在来軸組工法による下部構造で地震に強い建物を実現する。細径鋼管によるトラス柱で大屋根を支える一方で、平面計画に合わせた構造用合板による壁面により水平剛性を確保して地震力に抵抗させる。このような木造住宅建設の汎用技術を応用することで地場の施工業者の参加を促し適正コストによる地産地消的な建設を可能とする。

設備計画

再生エネルギーを使い、災害時でも対応でき、環境を学習できる庁舎

①自然の力を最大限に取込む機能的な大空間デザイン

波打つ形の大屋根により外部風を取込み、かつ誘引して排気する自然換気の動きをつくる。西面の木製ルーバーは強い西日を防ぎ、かつ上部のライトシェルフからは反射自然光によって天井面を照らす。自然光に溢れた快適で健康的な空間デザインで風景と建物を融合する。

②災害時にも行政機能を維持「安心・安全な防災拠点」

自然換気や自然採光により消費電力を節減。雨水利用や太陽光発電、自動発電機によるバックアップにより独立電源を確保し72時間停電に対応。敷地中心部の2層の空間に災害時の防災本部機能を集約。防災広場は災害時の避難場所として使用可能で、緊急時にはサブのヘリポートとなる。

③持続可能な環境を構築する省エネルギー設備計画

屋根上緑化が夏期の温度上昇を軽減し、冬季の保温効果を発揮。放射暖房を採用し、心地いい空間を実現。高天井の大空間でも快適性を保持。地域の特性を生かしたバイオマス・ボイラーや太陽光発電、居住域別空調などにより省エネルギー化を推進して町民が環境に配慮することを学習できる拠点となる。

 

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